2012年4月28日土曜日

詰め将棋の解き方について教えてください。長くなってすみません。

詰め将棋の解き方について教えてください。長くなってすみません。

息子は、小3の時から(将棋会館の教室に通って)本格的に習い始め、今はプロを目指しています。来年中学最後の夏に奨励会の受験も考えているようです。現在の棋力は二段、将棋道場で指す以外は各地で行われる大会に出る(まだ辛うじて予選通過)程度です。始めは、父親が(アマ6級位で)教えていましたが、もう既に歯が立たず、今はまったくの独学状態です。母の私は、興味が持てず駒の動かし方さえ覚えられません。 本や新聞で棋譜を並べたり、詰め将棋を解いたり、道場ではリーグ戦やプロの指導対局も月1で受けています。今までは、それなりに順調に勝ち進んできたように思うのですが、ここのところ伸び率が今ひとつです。何とか力になってやりたいのですが・・・

これまでは、詰め将棋を解く時に、盤上に駒を並べて動かして考えるくせがありました。「プロはこうして覚えるんだ」彼の中の遠い記憶でそう確信していたようです。私がPCで調べていくうちに他のやり方もあると知り、今はすべて頭の中で考える方法を取っています。そこでまた疑問が生じてきました。息子が詰め将棋を覚えて、私が本を片手に回答を見ていくのですが..例えば7手とか11手とかの場合、一手一手息子の問いかけに 正解の時は「ハイ」間違っていたら「ブー」と私が答えて、途中で違う手を答えています。これって解き方として間違っていないのでしょうか?まずは自分で時間をかけてでも7手だったら7手詰めを完成させて、回答を見る,,ものだと思うのですが ,,初心者の私には説得力がなくて困ります。珍しく夢中になることができた将棋を細く長く楽しんで欲しいのです。よろしくお願い致します。







過去に10人以上奨励会員と将棋を指しています。

詰将棋も1万題くらいは解いています。



まず、中学2年で二段では、奨励会試験は受験できないと思います。

奨励会試験は基本的には師匠(プロ棋士)が必要ですが、

(最近、指定の大会において成績優秀の場合師匠不要になったようですが)

思い出受験程度でも最低四段は必要ですので、

師匠を探すのも大変だと思われます。



詰将棋の解き方は一手一手解くのは、初心者レベルの解き方です。

駒を動かさずに完全に全部解いてから解答をみるのが正しい方法です。

(図面は暗記せず見ながらでもいいです。

そのうち20手や30手を超える問題を解くときに

30枚配置されているような問題でも暗記できるようになります。

今はとりあえず暗記する時間より数を沢山解かないといけません)

奨励会受験を考えるなら、7手から11手などは1時間で何十題も

タイムトライアル形式で解けるくらいでないといけません。

(雑誌 詰将棋パラダイスなどの難しい問題は

その早さでは解けないと思いますが。

また、解答は2ヶ月後発表です)

また17手くらいまで解けないといけないでしょう。

実際奨励会試験の筆記試験問題では15手位まで出題されます。



本当に奨励会に受かりたいのなら、7手から11手の問題くらいで

あれば最低1日100題くらいは解かないと間に合わないと思います。



>一手一手息子の問いかけに 正解の時は「ハイ」

間違っていたら「ブー」と私が答えて、途中で違う手を答えています。



こんな過保護なやり方ではとても奨励会は無理です。

詰将棋は難しい逃げ方や受け方も考えるのが実力をつける

意味があるからです。

実戦は間違えたからといって「待った」はできません。

また、正解が正解であると

自分でわかるようでないといけません。

極端な話、100題中1題詰まない問題が紛れていても

詰まない問題は詰まないと言い切れるようでないといけません。

詰将棋は必ず相手の玉が詰みますが、

実戦は相手の玉が詰むかどうかわからないからです。

誰の力も借りられない盤上で

自分ひとりの力だけで何とかできるようにするための訓練なのです。



親御さんとして何とか力になりたい気持ちはわかりますが、

親御さんができることといえば、アカシア書店(囲碁、将棋の専門古書店)

で詰将棋の本を30冊とか50冊買ってあげるとか、

将棋世界の詰将棋サロン(9手から17手が8題)の問題を

沢山解けるように今は出品されていないですが、

そのうちに再出品されるであろう

将棋世界本誌187冊【昭和34年★~'96H8年】と他誌6冊他

http://page7.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/g60266993

を落札するとかして、

子供さんが解く問題が足りなくならないように配慮するのが

正しい方向でしょう。



NHKの9時のニュースで女流プロの里美香奈さんが

放送されていたことがありますが、

パラパラめくるようなスピードで解いていた詰将棋集は

おそらく昭和50年代の本でした。詰将棋は定跡書と違って

古くても、役に立ちます。



また、なぜそんなに数を解く必要があるの?

と聞かれたらこう答えてください。

「羽生名人は修行中に2年で5万題詰将棋を解いたのよ」



ウソみたいに多いですがまぎれもない実話です。

また、今でも詰将棋パラダイスは解いているようです。








まずすでに実行されているようですが、絶対に頭の中で考えたほうがいいと思います。

ただし問題を暗記する必要はないでしょう。(図面を見ながら解いてよい。)

質問への答えですが、おっしゃる通り、自分なりの解答を完成させてから答えを見るべきではないでしょうか。

「実線の最中に「ハイ」とか「ブー」とか答えてくれる人はいないでしょ」と言えばそれなりに説得力があると思いますよ。

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